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メッセージ本

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代表メッセージ

ジーンでは、企業理念として「三方よし」を掲げています。
「三方よし」とは、江戸時代から明治時代にかけて
日本各地で活躍した近江商人が商売の基本として持っていた考え方で、

買い手よし(顧客)
売り手よし(社員)
世間よし(社会)

という、三つの「良し」を意味しています。
商いがそれに関わる三者にとって「良し」であることをめざすというものです。

企業活動は、まず「顧客」にメリットを提供するものであるべきですが、
その活動を行う「社員」にとっても豊かな生活を実現する源泉でなければなりません。
さらに、顧客と社員だけでなく両者が暮らす「社会」にも良い影響を
及ぼすものであるべきでしょう。

自分の利益だけを追及するのではなく、
他者との共存共栄をめざす「三方よし」の考え方は、
近年ますます価値を増していると感じています。

「三方よし」の考えを自分たちのビジネスの基礎を成すものとして実践し、
企業としての存在価値を高めてまいります。

代表取締役 林田洋明

ORIGIN OF NAME

社名に込めた想い

「Jeane(ジーン)」の社名は、「Zine(ジン)」という日本でいうところの
「ファンジン(Fanzine/同人誌)」に由来しています。

現代美術の編集者、写真家として知られる都築響一さんの著作で
「圏外編集者」という本があるのですが、
その中で紹介される「Zine」にまつわるエピソードに感銘を受けたことがきっかけです。

以下、少々長いのですが、そのエピソードをご紹介します。

本を作る上で重要なのは、技術じゃなくて、この本を作りたいという思いの強さだけだ。
世界最大の出版見本市であるフランクフルト・ブックフェアを訪れたときのこと。
その年はソ連崩壊直後で、厳しい統制下にあったソ連時代の地下出版物を集めた展示が行われていた。
反体制の政治的な雑誌や発禁文学本に混じって、
会場のすみにロック系の地下出版物を並べているロシア人の男がいた。
いかにも手作り風の1冊(「ローリングストーンズ・ファンクラブ」の会報だった)を指して、
「これいくら?」と聞くと、限定5部だから売れないという。
限定なんてロックっぽくないな、と思ったら、そうじゃなかった。
当時のロシアは印刷機どころかコピー1枚取るにも上司の許可が必要で、
自費出版なんてとてもできる状況じゃなかった。
じゃあ、そのロシア人はどうやってその本を作ったのかというと、
手動のタイプライターに紙とカーボン紙を交互に挟んで、
力いっぱい打つと5部ぐらいは何とかいけるんだ、と平然と説明された。
僕はなんと言っていいのかわからなくなった。
結局、その本は諦めて、これなら売ってもいいという本を買ったのだが、
それもタイプで打った原稿を写真で撮ってプリントしたものをホチキスで留めてるだけの本だった。
もちろん印刷みたいに読みやすくはないけど、でも読める。読もうと思えば。

自分がどうしても読みたいけど、その本が世の中には存在しない。
かといって、誰かを説得して作ってもらう能力や財力は持っていない。
でも、意欲だけは誰よりもある。
この強い意志が、タイプを叩く力になって
「モスクワ・ローリングストーンズ・ファンクラブ会報」は世に生まれたのだった。

思いの強さが事業を創る。
そんな意味を社名に込めたいと考えました。
「Zine」では出版のイメージが強いので、意味を限定せず、
いろんなことにチャレンジできるよう、音(おと)だけ活かして「Jeane」としました。

強い思いを共有できる、多彩な才能が集まる場所。
そんな場所になるよう、願って付けた社名です。

都築響一著「圏外編集者」より。※文章は紹介にあたって短く編集してあります。